自宅のトイレに閉じ込められることを考えたことはあるでしょうか?
風呂場の半透明のアクリル扉と違って、トイレの扉は木製で頑丈です。
ここでは地震などでトイレに閉じ込められた場合の危機管理や対策を考えてみます。
トイレの周りには洗濯機が…!
地震でモノが倒れてトイレの扉が塞がってしまうと、自力では脱出できません。
引き戸なら何とかなりますが、トイレ側から見て外開きの扉だと、扉の前にモノが倒れるとトイレ内からはどうしようもありません。
また、トイレ付近に洗濯機が置いてある住宅が多いですが、洗濯機が扉の前に倒れると、扉は開けることができないと思った方がよいでしょう。
自宅だからこその危機!
自宅で部屋着で過ごしているとき、スマホを持たずにトイレに行くのが普通です。
そんなときに地震でトイレの前の洗濯機が倒れたら…、もうドアを開くことができません。
更にスマホは居室に置いたままなので、助けを呼ぶためには大声で叫ぶしかありません。
ドアを蹴り破るのも、ドア前に洗濯機があるので難しい状況です。
そうなると、かなりの確率で万事休すになってしまいます。
備えあれば…!
トイレ閉じ込めの対策としては、あらかじめトイレに工具を置いておくしかありません。
心配性の私はそんな場合に備えて、トイレ内に…、
- 飲料水のペットボトル・500ml
- ドライバー
- ノコギリ
- カッター
- LEDライト
- 脱出方法と、ここにある道具の一覧
…を置いてあります。
これらは全て100円ショップでそろえましたが、一度使うかどうかの品々なので、これで充分です。
ただしノコギリは一度開封して状態を確かめておき、LEDライトは定期的に点くか確認しておく必要があります。
また、ドライバーはドアノブのネジがちゃんと回るか実際に試しておきましょう。
最悪の場合、これらの道具を駆使してトイレからの脱出を図ります。
木製のドアなら、時間をかければノコギリで切ることができそうです。
ドアを切るのは最終手段ですが、それでも衰弱して死を迎えるよりマシです。
そんな状況下であれば、ノコギリ一本でも大きな助けになるはずです。
まずはカッターで切り込みを入れ、そこからノコギリで本格的に切り始めます。
自分の身体が難なく通るくらい大きく切って脱出を図ります。
賃貸物件なら弁償ものですが、命には替えられません。
私はイザというときは本当にノコギリで切って脱出しようと考えています。
トイレ内で死ぬ人もいる!
大げさだと思うかも知れませんが、実際にトイレから出られずに死ぬ人はいます。
夫婦ふたり暮らしで夫が泥酔して帰宅し、トイレの扉の前で倒れてそのまま帰らぬ人になり、偶然トイレにいた妻が外に出られなくなって死亡したケースがあります。
しかしもし、このときトイレの中に飲料水や脱出道具があれば、なんとか脱出できたかもしれません。
トイレの扉をノコギリで切るなんて…、と思うのはもっともですし、尋常ならざる事態ですが、そうしないと最悪の場合、死んでしまうのです。
真夏でトイレに窓が無い場合、体力の消耗と助けを求める声が外部に届かないという2つの問題にぶち当たります。
そうなると扉をノコギリで切ってでも脱出するしかないのです。
平和な日常で思わぬ危険に陥らないために…、普段から備えておきたいものです。